ここは森のゲーム開発室・・・次回作の企画を持ち寄りし森の妖精たちが集う場所・・・
左から順に、少女(企画・出演)、森クマ(企画・出演・開発全部)、OL(会計・金の亡者)、マンタ(マンタ)、ウツボーヌ(テスター)
森クマ「ふふふ・・・ひさびさの次回作検討会議ですねクマ!このピリピリした雰囲気がたまらないぜクマ!!」
少女「うふふふ・・・森のクマさんは魅力的な企画を持って来れたのかしら?私の企画の前で霞んでしまわないか心配だわ!」
森クマ「うふふふ・・・少女よ、微笑んでいられるのも今のうちっクマ。まつろぱれっとを作っている間に温め続けた100の企画で圧倒してやろうではないかクマ」
(お互いが企画を出し合う前の鞘当てである。これもまた次回作検討会議の醍醐味である。)
OL「時間ね。定刻通り始めましょうか。企画者が説明している間は私語を慎むこと。円滑な会議運営を心がけましょう。」
マンタ「時間計測しますマンタ!!オーバーしたら強制終了マンタ!!」
ウツボーヌ「説明は簡潔に!要点を絞れよぉ!!」
森クマ(・・・でも、こんなにピリピリしていたかしらクマ・・・何かあったのかしら・・・)
(何かがあった)
OL「持ち時間は1企画15分よ。はじめて」
森クマ「へへへ、ではまず私から・・・今日は5つの企画を持ってきたので、それぞれ簡潔に述べますクマ。まず1つめは『クマリアン 戦慄の漁船』。太平洋の真っ只中で密室と化した漁船、漁師たちと伝説の怪物クマリアンの戦いを描くサスペンスホラーアドベンチャーですクマ」
森クマ「3人の漁師から1人を選択し、船内を探索しながらクマリアンから逃げるor倒しますクマ。クマリアンは音と焼き魚の匂いに敏感だから、船内で魚を焼くときは注意しないといけないックマ。もしみつかってしまうと強引にイクラを食べさせ・・・
OL「ストップ」
OL「ゲーム内容は置いといて・・・その企画について、開発工数とリリース後のDL数/売上見込みの試算を月毎に提示してくれるかしら。損益分岐点を明確にしたいわ。」
「は・・・?ソンエキブンキ・・・?」
ウツボーヌ「そんなことでどうする!!」
マンタ「遊びでやってるんじゃないマンタ!!」
OL「それが提示できるまで企画説明は保留よ。次、少女さんのゲーム企画をお願い」
森クマ「ほ・・・ほりゅ・・・」
少女「うふふふ私の番ね!」
(ピカーッ!!!)
少女「テーマはダンスよ、魔女とダンス!暗黒舞踏大会を開くわ!雰囲気はこんな感じ!」
「こういうゲームを作りたい」という思いだけが先行してギミックがスカスカの進捗動画です
— ふりふら@まつろヒントDM受付中 (@sleepmuse) 2020年3月7日
だいじょうぶ、魔王魂さんの曲を流せばなんとかなるはずクマ pic.twitter.com/VnDqkIzFaG
OL「テラセネ 、まつろぱれっと・・・お嬢様キャラが2回連続きたところに魔女っ子のヒロインね・・・いいじゃない素敵!!素敵だわ!!」
森クマ(おかしい・・・あからさまな贔屓を感じる・・・しかもデモ動画を作ったのはクマなのに・・・)
少女「最初は迷宮を突破するゲームを考えてたんだけど・・・今はもっと激しくぶつかり合うようなゲームにしたいなって!」
森クマ「魔女とダンスといえば、サバトのイメージですねクマ。OLさん、悪魔崇拝をテーマにするのは健全な森のゲーム開発室としてはいかがなもの
OL「黙ってなさい。企画説明の途中よ。」
少女「戦闘ギミックはアクション性とターン性を維持しつつ、ヘヴィな玄人向けよりはカジュアルで気軽に遊べるゲームにしたいわね!ゲーム性はこれから考えるわ!」
森クマ(ふ・・・クマの企画以上にゲーム性も明確でない、抽象的な説明クマ。これではソンエキなんとかの試算など不可能・・・)
OL「ゲーム性は別として世界観が魅力に溢れているわ!マネタイズはこちらで考えるから、少女さんは引き続き世界観の醸成をお願い。あとデモ動画に出てるクマはあくまで仮で、製品版では取り除きましょうね」
(バーン!!!)
森クマ「おおおおかしいクマ!!!明らかに少女さんを贔屓している、これはクマ差別
OL「だまらっしゃい!!」
森クマ「ひっ・・・」
OL「クマが出てくるゲームDL数と売上を全部足しても、テラセネの足元に及ばないじゃない!!クマシリーズはお蔵入りだ!売れないんだよクマ野郎!!」
森クマ「はっ・・・はぁああああん!!?そんなこと言うならもう作らない!!クマの出ないゲーム開発なんてやってられるかぁああクマ!!!」
OL「じゃあどうやって生活するんじゃ!!また人間社会に戻るんか、お前にその覚悟があるのか!!」
森クマ「ありません!!!」
森クマ「うぅっ・・・それにデモ動画には、クマの他にもマンタも出ているじゃないですか!N◯VAうさぎのパクリみたいな鳥のウツボーヌも出ようとしているし、奴らはいいんですかクマ!?」
マンタ「あたりまえマンタ!!」
N◯VAうさぎのパクリみたいな鳥のウツボーヌ「俺たちには需要があるんだぜ!!」
OL「もちろん、マンタもN◯VAうさぎみたいな鳥のウツボーヌも出る余地はないわ。開発者の自尊心のためだけに存在するイレギュラー生物は全部ノイズよ、除去!!」
(えぇーっ!!!!!!)
森クマ「いやだぁあいやだぁああックマ!!!もうMac壊す!!内緒でSSDを256GBから512GB、メモリを8GBから16GBに増設して注文したMac壊すックマ!!」
OL「てめぇ内緒でそんなカスタマイズを!!領収書を偽造しやがったな!!」
少女「おっ・・・OLさん、このままじゃ出来るものも出来ないわ。」
少女「次のゲームは、まつろぱれっとに注力してくれたお礼に、クマもマンタもN◯VAうさぎのパクリみたいな鳥のウツボーヌも出したいの!みんなが暴れまくる明るい楽しいゲームにしたいの!!」
OL「・・・百歩譲ってコミカルなゲームにするとしても、不要な存在は極力除去しないと世界観を壊す。これはこの森の収益と私の老後資産・・・いえみんなのためを思ってなのよ。」
森クマ「脇役でいいから!!最初の、チュートリアルの雑魚・・・いやボスでいいから出たいっクマ!!あと仲間にしてなくてもラストバトルに強制的に駆けつけたいですクマ!!」
マンタ「ロード画面の隅っこで漂う感じでいいので出たいマンタ、あとラストバトルで主人公の頭の中に直接語り掛けて勇気を与えたいマンタ!」
ウツボーヌ「ヒロインの箒の先端にマスコット的にいるだけでいいから!!あとラストバトルで封印が解けて本当の姿を現させてくれよ!」
OL(どいつもこいつもラストバトルの華になりたすぎるだろ・・・自己顕示欲の塊かよ・・・)
(お願いします!!)
OL「・・・誰をどこに、極小に部分的に出すかは追々考えるとして・・・」
OL「少女さん、その企画に着手・開発するとして、今年のいつぐらいまでに公開できる算段かしら。まつろぱれっとみたいに工数がかかるなら、その間にミニゲームの企画も並行するほうがいいわね。」
少女「ふふふ・・・」
少女「公開は2030年よ!!10年をかけた空前の超大作にするわ!!もちろん、全プラットフォームに対応よ!!」
次回「暗黒舞踏大会開幕」
よろしければこちらもぜひにクマ!!