ここは森のゲーム開発室・・・
その日は東京新宿も4年ぶりの大雪となった・・・
(ゲーム作るってレベルじゃないクマ!!)
吹きっさらしの開発室に慣れていたクマたちもさすがに仮宿に避難。夜になっても雪は降り続く。タイムラインを眺めていると・・
姪作おらふ pic.twitter.com/2ukdQBrZqJ
— たけうち@脱出ゲームとか作ってます (@takeuchi_ESC) 2018年1月21日
(大雪情報に加え、雪だるまの画像が流れてくる)
『そ、そうだ!!せっかくの雪だし、森クマの雪だるまを作りましょうよクマ!立派な雪だるまを作ってシェアしたら、バズってゲームもついでにダウンロードされますよクマ!!』
OL(知名度のないキャラクターの雪だるまに需要はあるのかしら・・・)
今回作る雪だるまはこれ↓↓↓!!!
(コーヒーブレイクま)
外へ続くドアを開けると階段はすでに雪で覆われていた
(ざくっ ざくっ ざくっ ざくっ)
足を踏み外さないように慎重に降りていく
(ざくっ ざくっ ざくっ ざくっ)
空前の大雪、幸い材料はそこらじゅうに余るほどあった
バズるクマの雪像を作る
ぼくはおもむろに雪をひとつかみした
『初心者はいきなり大きい雪だるまを作ろうとして挫折するクマ。まずは小さい雪だるまから作って腕をならすックマよ』
つめたいっっつ!!!
うぁあああ”あ”あ”あ”ー!!!!!!!!
OL(そりゃあ素手で触ったらねぇ・・・素人か・・・)
凍てついた白い悪魔は僕の両手を瞬く間に凍らしてしまった
雪を丸めることはできても細かいデティールを削るには指先を使うしかない
雪像を作るのはもう無理なのか・・・
『そ、そうクマ!わりばしを使うクマ!!』
柔らかいクマの白肌に
わりばしを突き立ててデティールを整えていく
最後にカップ焼きそばを食べたのはいつだっけ・・・
ペヤング食べたい・・・
・・・まてまて余計なことを考えている余裕はない
寒さがぼくの全身を貫いてこわばらせる
『で、できたクマ!!みんな見るックマよ!!』
森クマ3Dチャレンジ pic.twitter.com/QTEbGzQ8pu
— ふりふら@森クマ (@shakeflower) 2018年1月22日
OL「・・・あぁ・・・まあ・・・そうね・・・よかったわね・・・」
全身をこわばらせながら苦心して作った最初の雪像は
みんなの凍りついた感性を沸かせるには至らなかった
なぜなんだ・・・やはりトレードマークの顎ラインが目立たないのか・・・
もっとこう割り箸で顎ラインを深くえぐっ・・・
(ずるっ)
『べげぇっ!!!!』
ふんばったひょうしに雪に足をとられ横転しかけた
とっさに手すりにつかまってなんとか体勢を整えなお・・・
(グチャッ)
腐った果物を押しつぶすような生々しい音がした
(あぁーっ!!!)
ちょっとしたボタンのかけ違いが悲惨な結果を生んだんだ
雪像は無残に押し潰されていた・・・
「クマ殺し!」
SNSで責め立てられるのは必死だ
慌てるなまだ大丈夫
雪はまだたっぷりある
もう一度最初から・・・さむい・・・もうさむいおうちかえりたいクマ!!
『雪を丸めることはできる・・・でも森クマのキュートな表情を彫ることができないクマ・・・石とか小枝も雪に埋まって見当たらぬ・・どうすれば・・・』
どうしてこの方法にもっと早く気がつかなかったんだろう
(キュキューっ)
寒さで思考が停止していたのか
(キュキューっ)
これでみんな助かるぞ!
『できたぁー!!!みなさん驚くに違いないックマよ!』
歓喜して部屋に戻ると
みんなすでに目を閉じていた
遅すぎたんだ・・・
朝起きて見ると
あれだけ苦労して作った雪像は
跡形もなく新雪で上書き保存されていた
あれは夢だったんだろうか・・・
だけどぼくはあきらめない
まだ雪はあるのだから
この白く降り積もった雪があるかぎり
何度でも白いクマを掘り起こ
冷たいっ!!!
・・・
(追記)
ちびねこの作者さんがクマの可愛い漫画を描いてくれたクマ!
(展開に納得はいかないが可愛い。納得はいかないがクマ)
ゆきのひのクマは pic.twitter.com/jQZbw0MoWt
— saya⛰コトリヤマサラーム (@_SCOTOMA) 2018年1月23日
雪が降り積もった寒い日は森クママグカップでコーヒーブレイクま!!
ノートもあるよ!!
(Oh リメイク版・・・)
森クマのゲームもよろしクマー!!
森クマLINEスタンプもよろしクマー!!
(第1弾。この時はまだ目が離れていた)
(第2弾。少女を畜生から救う感動の物語が描かれる)
(第3弾。コーヒーに関係したスタンプは3枚しかない)