これまでのあらすじ!!
とりあえずKPIという言葉を聞きかじったOLが、ブラック労働を是正しに森に戻ってきたぞ!
ここは都内の森林公園・・・
休日はバードウォッチャーたちが訪れる平和な森・・・
(初デートに来たジョンとジェニファー)
ジョン「ジェニファー!こっちに君の大好きなマガモがいるぜ!!」
ジェニファー「まあ、なんてかわいいマガモ!!」
ジョン(よし・・・このタイミングで「マガモもかわいいけど、君も同じくらいかわいいよ」って言えば、ジェニファーはメロメロだ!緊張するな、落ち着くんだジョン!)
ジョン「マッママママガガモモモッモもかわかわかわ」
ジェニファー「あら・・・?」
ジェニファー「今なにか草むらの端にいたような」
ジョン「かわかわかわ・・・・えぇ?うさぎか何かじゃないかい?どれどれ・・・」
ジョン「なにもいないようだけど・・・」
「けぇええええええええ!!!!!!」
ジョン&ジェニファー「うわぁああああ!!!」
「けぇええええええええ!!!!!!!」
OL「やめなさい!!!」
ジョン「ちくしょう、警察を呼ぶしかないぜ!」
妖精(聞こえますか・・・今あなたたちの心に直接語りかけています・・・)
ジョン「!?」
妖精(警察に行ってはいけません・・・今見た事を今後の生きる糧とするのです・・・)
ジョン「できるか!!」
妖精(ちぃっこれだから英語圏は!!)
OL「ダメだわ!度重なるブラック労働で我を失っている!!目を醒ましなさい森クマ!!」
妖精「こいつめぇ!!」
森クマ「いたぁい!!はっ・・・ここは・・・」
妖精「こいつめ!こいつめ!!」
森クマ「いたっ・・・・」
「けぇええええええええ!!!!!!!」
妖精「だめだ、完全に自分を失っている!!」
OL「ほっといて先を急ぎましょう!」
・
・
・
OL「!?これは・・・」
OL「額縁・・・?中で森の妖精たちが工程別に働かされてるわ!!まるでオフィスのパーティション・・・!!」
(ガバッ)
妖精「・・・あれは!?」
妖精「ビスクアット!?」
(微笑むビスクアット)
妖精「笑顔が眩しいビスクアットがこんな形相になるなんて・・・!!いったいどんな過酷労働を!?」
(ブラック企業でプログラムリーダーを任されたビスクアット)
ビスクアット「おまえたち破滅連れてキタ」
ビスクアット「森の終わりダァー!!」
妖精「くっ・・・!!度重なるコードレビューによってプログラマたちに生まれた反感が、リーダーのビスクアットから笑顔を奪ったんだ!!」
OL「あ・・・あの額縁は・・・」
少女「ふふ・・・やっと帰ってきたわね二人とも」
OL「少女さん・・・!!」
少女「見積もり・・・仕様・・・市場トレンド。事前にどこまで詰めても、結局はゲームの可能性を縮めるだけ・・・そんなものはこの私が撤廃する!」
OL(ラスボスみたいになってる・・・!!!)
妖精(こいつぁもう、取り返しのつかないところまで来ちまったかもな・・・!!俺たちの言葉は届くのか!?)
少女「さあ二人とも!私たちと共に、永遠の開発の輪廻を!OLさんは大手メディアへの時間外営業を、妖精さんはVR対応をお願い!」
(妖精は逃げ出した!!)
(!?)
(ぎぃ〜!!!)
(きれいなOL)
OL「まって少女さん!!私の、私の話を聞いて!!今の私なら、管理会計のスキルを駆使して、少女さん(と森クマ)の素晴らしいゲームを、より多くの人にたくさんプレイしてもらえるような提案ができる!(ような気がする!)だからお願い!外回り営業には行きたくないの!」
少女「それは魅力的なお話ね・・・!!いいでしょう、15分だけ会議の時間を取りましょう!その後に外回り営業をお願いするね!!」
妖精(OL・・・)
OL(わかってるわ・・・この15分で森の運命が決まる・・・!!外回りは嫌なの・・・!!)
森クマ「けぇえええええええ!!!!!」
次回予告!!
ついに始まった森の経営戦略会議。
疲弊した妖精たちが見守る中、OLのプレゼンは少女さんに届くのかしら?
大変っ、へそくりが無くなったことを知った森クマがバードウォッチャーたちに襲いかかってる!
やめて森クマ、新年からお縄になりたいの!?
次回「2017年 森の経営戦略会議」
(森クマのへそくりは美味しくいただきました)