森のブラック開発室、前回までのあらすじ!!
新規ゲーム検討会議を経て、元からヤバい森クマ、そして森の開発室の良心だった少女がフルスロットル状態になり、「やる気」と「魂(ソウル)」を掛け声にブラック企業化に拍車がかかる森の開発室!!
(元からヤバい森のクマ)
(自らの企画説明でフルスロットルになった少女)
(いち早く逃げ出した妖精、逃げ遅れたOL)
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ここは森の近くにあるオシャレなバー・・・。
OLは転職を視野に入れつつも、会計係としていかにこの事態を乗り切るか考えながら、呑んだくれていた・・・。
バーテンダー「ふふっ何か嫌なことでもあったのかいOLさん」
OL「アプリ開発室の危機よ・・・。妖精のクソ野郎は真っ先に逃亡するし・・・今度会ったらぶん投げてやるわ!」
バーデンダー「(ひぃっ・・・)ふ・・・ふふっひどい奴もいたもんだな。それで、そのゲーム企画はうまくいきそうなのかい?」
OL「少女さんと森クマの開発工数を計算すると・・・あぁ無理だわ、この調子で企画から設計工程に入ってしまうと、全員死ぬ!!」
(ムリッ!!)
OL(しかし森クマはそもそも話を聞かないし、少女さんはいざ議論となれば私の知らない横文字を多用してくる・・・!!説得するのは至難だわ・・・)
(話を聞かない森のクマ)
(話は聞くけどOLの知らない言葉をたくさん知っている少女)
OL「だけど私はただの会計係・・・お金の数字をみるのは好きだけど、アプリの開発・宣伝となるとさっぱりなのよね・・・」
(お金が大好きなOL)
OL(・・・でもきっと、プリズンブレイくまも美術館ゲームも、資金・工数が破綻して途中でプロジェクト失敗になるのは違いないわ・・・そしたら必然的に私の発言力が強くなるはず・・・)
OL(そうしたら、私が最近思いついたゲーム企画「アプリ開発室からの脱出」を有無を言わさず作らせて・・・ふふ・・・これは売れるわよ!!)
バーテンダー「ふふ・・・そいつは違うぜ会計さん」
OL「・・・?」
バーテンダー「いいかい、会計ってのは企業が事業を成功させるためにお金を適切に使えているかをチェック・管理することができるんだ。いわば企業活動のナビゲーターさ。」
OL「私が・・・ナビゲーター・・・?」
バーテンダー 「プロジェクトってのは、数字に基づいた具体的な指針・方針があってはじめて、地に足をつけることができる。姉さん、あんたの管理会計こそが森の開発室の経営舵取り、行く末を大きく左右するんだぜ」
OL(わ、わたしがあの森の運命を!?)
バーテンダー「話を聞くに、クマ野郎はともかく少女さんはこれまで企画を温めていたに違いない。その思いを、限られた資源・工数の中で最大限のパフォーマンスが出せるように調整できるのが、管理会計のあんたなんだ。森クマも少女も、君を信頼してるからこそ、その重要な役割を任せているに違いないぜ!」
(バーン!!)
(管理会計に目覚めたOL)
OL「そうか・・・!お金を管理できる私だからこそ、できることがあるんだわ! 戻らないと、あの森へ!!今ならまだ間に合う!」
バーテンダー「お代は要らないよ、俺のおごりさ。」
(ガラーン:OLがバーを出ていく音)
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妖精「ふふっ・・・まったく、妖精の俺がいないと皆ダメなんだから・・・」
(ガラーン)
OL「すみません、わたし管理会計だし、やっぱりちゃんとお代を・・・」
(Bar Fairy 休業)
お金への執着を多分脱ぎ捨て、管理会計の真の意味に目覚めたOL!!
果たしてOLは森クマと少女の暴走を止められるのか・・・!?
次回「もしOLが管理会計に目覚めたら編クマ その2 KPIが分からない」